蓄光石とは
- 演出効果に優れた蓄光石は、初期輝度が高く、残光性が長い光を蓄える石です。
- 半永久的に蓄光と発光を繰り返す特性を持ち、蓄光石以外にこれほど残光性の長い素材はないと言われ、特にセラミックス製の蓄光石は耐久性に優れています。
- 淡いグリーンやブルーの光は、見る人の心を落ち着かせる癒しの効果があります。
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蓄光石を使った事例
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蓄光石とは、紫外線を吸収して半永久的に蓄光と発光を繰り返す人工石です。
この特性により、屋内外を問わず幻想的な空間を演出します。
当社が推奨しているのはセラミックス製蓄光石です。
これはセラミックスに蓄光顔料を焼き付けたもので、粉砕して粉の状態でも発光します。
初期輝度が高く、残光時間が長いのが特徴です。
「蓄光」は一般用語で物理学的には「燐光(りんこう)」と呼ばれます。
蓄光石と樹脂、玉砂利などの骨材を練り合わせて施工するのが蓄光石樹脂舗装です。
樹脂が蓄光石を保護する役割を果たし、テラゾーや人研ぎの骨材として使用すれば、さらに独特の風合いをもたらします。
特に展望台など夜間に薄暗くなる場所では、最も美しく輝き、演出効果が高いです。
「蓄光石」で検索すると、主に次の3種類が見られます。
1.セラミックス製蓄光石(推奨)
建設・舗装レベルの耐久性があり、屋外使用にも適しています。
2.樹脂製蓄光石
蓄光顔料を樹脂に焼き付けたもの。樹脂が劣化しやすく、舗装使用には不向きです。
3.ガラス製蓄光石
蓄光塗料を塗ったタイプで、塗料が剥がれやすく主に鑑賞用です。
光の演出と注意点
蓄光石を自然石と組み合わせると、より幻想的な空間を作り出せます。
効果的に発光させるには、UVライトによるエネルギー照射が有効です。
ただし、まわりが明るすぎると発光が見えにくくなるため、照明や街灯の近くは不向きです。
明るすぎる場所は不向きです。
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このような近くのお店からの照明や、街灯がある場合はご注意下さい。 蓄光石の輝きが半減されたり、人の目には光って見えない場合があります。 (*まわりが明るく不向きな場所) |
蓄光石を使った施工例
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蓄光とは
太陽光や人工照明の光を吸収し、暗所で発光する現象を「蓄光」といいます。
見た目には光をためて放っているように見えるため、日本では「蓄光」という言葉(*1)が定着しました。
*1 この語は、昭和初期に日本夜光塗料製造所の説明書にも登場しています。
蓄光の歴史
1764年、貝を原料に人工の蓄光性物質ができることを、イギリスのカントン(J.Canton)が牡蛎殻と硫黄を混ぜて焼き、青白く光る蓄光性物質ができたことを発表しました。
1866年、フランスのシドー(T.Sidot)は、銅を含む閃亜鉛鉱から蓄光する物質ができたことを発表しました。
その後ドイツのレナード(P.Lenard)によって、ノーベル賞受賞(1903年)の対象となった一連の硫化物蛍光体研究の中で硫化亜鉛蛍光体として解明され、やがてその硫化亜鉛系蛍光体は、硫化カルシウム系蛍光体よりも明るく発光することから実用価値が認められ、20世紀に入り、蓄光材料の主流となりドイツで工業生産が始まりました。
日本における蓄光材料は、1924年ドイツから輸入して販売を始めたが、日本夜光塗料製造所を設立し、国産化に成功したのは1934年であります。
大日本塗料(株)において、日本海軍の特命で潜水艦用の蓄光材料が生産されました。
蓄光石
![]() グリーン5~13mm |
![]() グリーン5mm内外 |
![]() ブルー5~13mm |
![]() ブルー5mm内外 |
蓄光石樹脂舗装とは
自然石やガラス骨材と樹脂、蓄光石を混入し練り合わせた舗装材です。
材料を敷き均し、締め固めを行い、塗り付けていく工法です。
蓄光石樹脂舗装とは
天然石の黒を使用した施工事例
![]() 昼間の景観 |
![]() 夜の景観 |
蓄光石をより良く輝かせるにはUVライトが効果的です。
UVライトとは、可視光(約400nm以上)の波長よりも短い波長を持つ紫外線ライトのことです。可視光よりもエネルギーが高い光を放射しているため、可視光では見ることのできない蓄光や蛍光といった様々な反応を引き起こします。
その用途は多岐にわたり、例えば以下のような分野で広く使用されています。
・蛍光の確認
・蓄光の演出
・お札やIDカードの偽造鑑定
・工業用の紫外線深照射
波長領域
・可視光 波長約380nm~750nmの光が人間の目に見える範囲です。
・紫外線(UV) 波長が380nmより短く、人間の目には見えない光です。
危険性について
紫外線はその波長によって、UV-A、UV-B、UV-Cの3つに分類されます。人体に悪影響を与えるとされているのは、UV-B、UV-Cです。
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UV-A (315nm~380nm) |
比較的安全でUVライト全般に使用されています。 |
| UV-B (280nm~315nm) | 日焼けなど、皮膚への影響を与える波長です。 |
| UV-C (200nm~280nm) |
有害で、通常はオゾン層で吸収され地上には届きませんが強力な殺菌作用を持っています。日常生活ではほとんど浴びない波長です。殺菌灯などに使用されています。 |
UVライト選びのポイント
ピーク波長365nmのUV-Aライトを選ぶことを推奨します。これにより、UC-BやUV-Cの有害な紫外線の発生を避け、蓄光石を鮮やかに光らせることができます。波長が長くなると照射時に可視光の紫成分が強まり、蓄光石本来の美しい発光色が見えにくくなります。
輸入品と国内製品の違い
市場には様々なUVライトがありますが、輸入品には品質や安全性にばらつきがあるため、蓄光石に適した安全なUVライトを選ぶことが重要です。日本国内で設計、製造され、PSE(電気用品安全法)に適合している製品を選ぶことをおすすめします。
リサイクルガラスとは
従来は廃棄されていたガラス瓶などを粉砕、再加工し、安全性を確保した環境配慮型素材です。
エッジレス加工を施しているため、安全に使用できます。
リサイクルガラスを骨材に使用し、樹脂と蓄光石を混ぜ合せたものがリサイクルガラス蓄光石樹脂舗装です。
また、リサイクルガラスと陶磁器リサイクル材を半々に配合することも可能で、汚れの付きにくさと美観の両立が図れます。

リサイクルガラスを使用した施工事例
![]() リサイクルガラスとセラミックス半々の配合 |
![]() リサイクルガラスとリサイクル陶器を使用 |
オリジナル蓄光石アイテム
オーダーメイドでオリジナル形状の蓄光石を製作できます。
小さなハートやシンボルマーク、キャラクターなどを埋め込むことで、「お宝探し」感覚の楽しいデザインも可能です。
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・オーダーメイド蓄光石アイテムの施工事例
![]() 光る小径 |
![]() 光る小径 |
![]() 蓄光石アイテム みんなの足跡 |






















