人造石研ぎ出し(人研ぎ)とは

人造石研ぎ出し工法(人研ぎ・じんとぎ)

人造大理石研ぎ出し、ジントキ、テラゾ、テラゾー仕上げなどと呼ばれることもあります。
天然の玉砂利等を使用して、セメントと顔料を混ぜ合わせたものを塗り付け、硬化後に研磨して表面を滑らかに仕上げる工法です。昔ながらの工法で、小学校の手洗場や公園の滑り台などに用いられているものと聞けば、思い出されるのではないでしょうか。
しっとりとした雰囲気や自由な色彩を表現、様々な可能性を秘めた人造研ぎ出し仕上げは、品格を備え自然な風合いを醸し出します。
モルタル以上に耐久性が高く、耐摩耗性に強く、コンクリートやモルタルと同様に耐火性にも優れています。

人造研ぎ出し 施工

セメントと寒水石を練り合わせて造りました。

顔料を混入し、色を付けることも可能です。

人造研ぎ出しの施工事例はこちら

テラゾー仕上げについて

私達は人造石研ぎ出しとテラゾー仕上げは分けて使っています。「テラゾー」という言葉はイタリアから伝わってきたそうです。
工法は人造石研ぎ出しもテラゾー仕上げも同じで、混ぜる石のサイズが大きいものをテラゾー仕上げといい、床で使われることが多いようです。人造石研ぎ出しはもっとサイズの小さい小石を使い、床にも使いますが、壁や流し台、ベンチなど幅広い用途に使われている工法です。

最近では樹脂混入の材料が製造されるようになり目地がなく、一枚もので仕上げることも可能になりました。
タイルテラゾー等もありますが、四角いタイルを一枚ずつ張り合わせる工法なので目地ができてしまいますが、樹脂混入テラゾーは目地なしで仕上がります。
また、ひび割れについてよく質問を頂きますが、ひび割れの原因のほとんどは下地の割れに付随してできた割れです。

コンクリートの場合は数メートル間隔に目地を設ける規定がありますので、コンクリート自体にひび割れの誘発目地を設けて下さい。
テラゾーや人研ぎで仕上げた場合、コンクリートの誘発目地と同じ箇所に目地を設ける必要があります。
施工する場所や状況によっても変わりますのでご相談下さい。

テラゾー 施工

店舗のテラゾーカウンターです。

セメントと天然砂利を練り合わせて造りました。

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