瓦を使ったビールストーンのカウンター天板・立上り施工事例

古い瓦をリサイクルし、骨材としてビールストーンに練り込んだオリジナルカウンター天板の施工事例です。
木下地の上に下地処理を行い、瓦入りビールストーンで天板と立上り面を仕上げました。
環境配慮とデザイン性を兼ね備えたオーダー施工として人気の工法です。

施工前

まずは既存のカウンターを確認し、木下地の上に適切な下地処理を行います。
・アク止め処理、下地調整
・プライマー塗布
・メッシュ伏せ込みによる強靭な下地形成
ビールストーンや骨材の瓦がしっかり定着するよう、下地は数日しっかり乾燥させてから仕上げ工程へ進みます。

プライマー塗布

メッシュ伏せ込み

下地処理後

乾燥後、今回はリサイクル瓦を砕いた骨材をビールストーンと練り合わせ塗り付けていきます。

塗り付け	天端塗り付け
立上り面の塗り付け

・天端の塗付け

天板面は比較的スムーズに塗付けが可能です。
瓦の粒度が均一で、ビールストーンにしっかり馴染むことで美しい仕上げになります。

・立上り面の塗付け（難所）

立上り面は以下の理由で難易度が高く、特に注意が必要です。
・大きめの瓦骨材が落ちやすい
・ビールストーンは樹脂混入で垂れやすい
・塗り厚を確保するためのコテさばきが重要
＊小さめの骨材を使えば塗りやすく、塗り厚も薄く仕上げることが可能です。

研磨後

施工後

完全乾燥後、ビールストーン表面を研磨して平滑に整えます。
・骨材が美しく表れ、独自のテクスチャーが生まれる
・色むらが整い、深みのある質感に仕上がる

施工後

今回の施工では、
・床：大きめの瓦を使ったテラゾー仕上げ
・カウンター：小さめの瓦を使ったビールストーン仕上げ
と粒度を変えることで、同じ瓦を使用しつつも違った質感と表情を楽しめる空間になりました。

環境配慮型の素材を使ったオリジナルテラゾー・ビールストーン仕上げは、店舗や住宅のアクセントとしても非常におすすめです。