「リサイクル瓦テラゾー」瓦を再利用したサステナブルなテラゾー床施工事例|環境配慮型仕上げ

古瓦を粉砕したリサイクル瓦骨材を使用してテラゾー工法で仕上げた施工事例をご紹介します。
瓦を再資源化した床仕上げは、近年注目されているサステナブル材としても人気が高まっています。

リサイクル瓦を使用したテラゾー工法とは?

今回の現場では、10~15㎜程度の粒度に粉砕した瓦を骨材として使用し、セメントと練り合わせて塗付け、研磨して仕上げる「現場テラゾー工法」で施工しました。
・再利用素材で環境にやさしい
・独特の色味と意匠性
・高い耐久性
・研磨仕上げによる高級感
こうしたメリットがあり、リサイクル材×デザイン床として問い合わせが増えている施工方法です。

施工前の状態

施工前の下地を確認後、テラゾー施工の準備を行いました。
今回はデザイン性と割れ防止のため、真鍮製の目地材を設置しています。
(ステンレス製目地でも施工可能です。)

リサイクル瓦
リサイクル瓦

リサイクル瓦
リサイクル瓦

現場テラゾー
施工前
テラゾー工法
施工前

テラゾー材料の塗付け

プライマー塗布したあと、粉砕瓦の骨材とセメントを練り合わせたテラゾー材料を床全面に塗付けていきます。

瓦骨材は通常の石と比べて軽量で、塗付け時のバランス調整が必要でした。

瓦を使用してテラゾ
塗り付け中

 

塗付け後の押え作業と乾燥

乾燥に合わせて数回骨材を伏せ込み、余分なセメント分を取り除きながら、瓦骨材が適度に表面へ現れるよう調整します。

瓦骨材は吸水率が高いため、通常のテラゾーよりも硬化が早い傾向があり、作業タイミングに注意が必要でした。

瓦テラゾ
塗り付け乾燥後
 

研磨仕上げ(テラゾー仕上げ)

完全に乾燥した後、専用研磨機で表面を研磨し、瓦骨材の色や質感が現れるまで丁寧に仕上げていきます。

瓦特有の素朴な風合いと、多孔質による独特の表情が現れ、唯一無二のテラゾー床になりました。

瓦テラゾ
施工後
瓦テラゾ
施工後

施工を終えて

今回は、
・大粒の瓦骨材で塗付けが難しい
・表層に瓦骨材を出すためのコテ仕上げが難易度高め
・通常より早い硬化速度
・ワークタイミングがシビア
と通常のテラゾーよりもハードルの高い施工でしたが、無事に施工を完了でき、美しいリサイクル瓦テラゾー床に仕上がりました。

まとめ:環境配慮 × デザイン性の高いテラゾー仕上げ

リサイクル瓦を使用したテラゾー床は、環境への配慮とデザイン性を両立できる仕上げとして非常に注目されています。
・サステナブルな素材を使いたい
・他にはないオリジナルの床をデザインしたい
・店舗や住宅でアクセントのある床をつくりたい
こういったご要望に特におすすめです。

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