高さ3mのコンクリート擁壁を人造研ぎ出し工法で美しく仕上げました
今回は、高さ3mのコンクリート擁壁を人造研ぎ出し工法(人研ぎ仕上げ)でリニューアルした施工事例をご紹介します。
耐久性とデザイン性を兼ね備えた高品質な仕上げへと生まれ変わらせました。
施工前の状態/コンクリート表面の下地処理の重要性
施工前のコンクリート擁壁は表面が非常に滑らかで、このままでは仕上げ材の接着が弱く剥離の原因となります。
そのため、以下の工程で下地処理を実施しました。
・プライマー塗布
・表面を荒らして接着性を向上
・下塗りモルタルによるベース作り
下地処理は、人造研ぎ出しの仕上がりと耐久性を大きく左右する工程です。
下塗り後/中塗りで最終形状を整える工程
下塗り後は、乾燥を確認してから中塗りを行い、最終的な形状を作り込みます。
中塗りの段階でしっかりと形を整えることで、後工程の研ぎ出し材を均一な厚みで施工でき、仕上がりの美しさが向上します。
![]() 下塗り後 |
![]() 中塗り後 |
仕上げ塗り/寒水石×ホワイトセメントの人造研ぎ出し仕様
今回採用したのは、寒水石とホワイトセメントを使用した人造研ぎ出し仕上げです。
乾燥が早く、迅速かつ丁寧に作業を進めます。
・骨材が均一に密着するよう金鏝で伏せ込み
・研磨がしやすいよう厚み、石の密度を調整
・仕上がり後に寒水石が均一に散りばめるよう施工
均一な模様の美しい研ぎ出しとなるよう、細部までにこだわり施工しました。
![]() 仕上げ塗り中 |
![]() 仕上げ塗り中 |
![]() 仕上げ塗り後 |
施工後/美しい研ぎ出し仕上げへ
仕上げ材の乾燥後、丁寧に研磨をかけて完成です。
3mの大きなコンクリート擁壁が、滑らかで上質な人造研ぎ出し仕上げの外観へ生まれ変わりました。
また、擁壁の足元にある一体型ベンチを同じ人研ぎ仕上げで施工。
目地も設け、別工程で丁寧に仕上げています。
![]() 施工後 |
![]() 施工後 |
まとめ/コンクリート擁壁の美観と耐久性を高める人造研ぎ出し工法
人造研ぎ出し工法は、
・高い耐久性
・高級感ある意匠性
・メンテナンス性の高さ
など、多くのメリットを持つ仕上げ方法です。
コンクリート擁壁のリフォーム、外構のデザイン性向上を検討されている方におすすめの工法です。
![]() 施工後 |
![]() 施工後 |









