人造研ぎ出し工法でベンチを施工|コンクリート躯体に寒水石仕上げの施工事例
今回は人造研ぎ出し工法を用いて、コンクリート躯体のベンチを施工しました。
人造研ぎ出し仕上げは、高い耐久性と意匠性を兼ね備え、公共施設や屋外ベンチ、外構、景観工事にも多く採用されています。
人造研ぎ出し施工の工程概要
本工事では、以下の工程で施工を行っています。
・プライマー塗布
・下塗り
・中塗り(形状形成)
・上塗り(寒水石+ホワイトセメント)
・研磨仕上げ
人造研ぎ出し施工【施工前】
![]() (施工前) |
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既存のコンクリート躯体の上に人造研ぎ出し仕上げを施します。
そのままでは表面が滑らかすぎて剥離の恐れがあるため、最初に専用プライマーを塗布し、下地処理を行います。
人造研ぎ出し施工【下塗り】
プライマー乾燥後、下塗り作業を行います。
その後、乾燥を確認しながらモルタルで最終形状を整える中塗りを行います。
今回は、寒水石+ホワイトセメントを使用した人造研ぎ出し仕上げのため、壁面や立上り部分は塗りづらく、事前にモルタルで形をつくる工程が非常に重要となります。
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人造研ぎ出し施工【中塗り・仕上げ塗り】
中塗り施工を行い、乾燥後、寒水石とホワイトセメントを練り合わせた仕上げ材を塗付けます。
寒水石は水は吸いやすく、ホワイトセメントの配合量によっては想像以上に早く硬化が進みます。
そのため、スピードと均一性が求められる工程となります。
![]() (中塗り) |
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![]() (寒水石+白セメント) |
![]() (寒水石+白セメント) |
![]() (寒水石+白セメント) |
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人造研ぎ出し施工【研磨作業】
仕上げ材が適度に乾燥したタイミングで研磨作業に入ります。
乾燥が進みすぎると硬化しすぎて研磨が困難になるため、研磨開始のタイミングが仕上がりを左右します。
研磨工程は、人造研ぎ出し施工の中で最も時間と手間がかかる重要工程です。
研磨機を使用し、丁寧に磨き上げることで、寒水石特有の美しい表情が現れます。
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人造研ぎ出し施工【仕上がり】
研磨完了後の人造研ぎ出しベンチをご覧ください。
寒水石の質感が際立ち、耐久性、意匠性ともに優れた仕上がりとなりました。
![]() (施工後) |
![]() (施工後) |
屋外ベンチ、公共施設、外構工事、景観整備など、人造研ぎ出し施工は長期使用にも適した工法です。
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