滑りやすいウレタン塗り床をリニューアル 駐車場の滑り止め対策
滑りやすく劣化したウレタン性塗り床を安全な床へ改修
今回は、滑りやすいウレタン性の塗り床が施工された駐車場のリニューアル工事を行いました。
経年劣化により塗り床が部分的に剥がれ、表面はつるつるとした状態。
雨天時に非常に滑りやすいという危険性があり、安全対策が必要な状況でした。
施工前の状態 剥がれ・滑り・下地コンクリートの劣化
施工前の床は、
・ウレタン塗り床の剥がれ
・今にも浮きそうな箇所が多数
・雨が降ると滑りやすい表面
といった問題を抱えていました。
そのため、既存の塗り床をすべて撤去し、下地からやり直すリニューアル工法を採用しました。
![]() (施工前) |
![]() (施工前) |
塗り床の撤去作業 手作業+機械併用で剥がし
まずは既存のウレタン塗り床を剥がす作業から開始します。
簡単に剥がれる部分は手作業で、接着の強い箇所は機械を併用して撤去しました。
塗り床を剥がすことで、これまで見えなかった下地コンクリートの状態が明らかになります。
![]() (塗床を剥がしています。) |
![]() (塗床を剝がしています。) |
下地コンクリートの補修 劣化部分を徹底除去
塗り床を撤去すると、
・劣化したコンクリート
・増し打ちされた不良部分
・セメント分が抜けてパサパサになった箇所
など、下地の傷みが確認できました。
不具合の原因となるため、劣化したコンクリートはすべて除去します。
![]() (下地コンクリート) |
![]() (下地コンクリート) |
適材適所の下地処理 コンクリート・モルタル・樹脂注入
下地処理では、状態に応じて材料を使い分けました。
・厚みが取れる部分→新たにコンクリート打設
・厚みの少ない箇所→モルタル補修
・ひび割れ箇所→樹脂注入処理
この工程が、仕上がりの耐久性と安全性を左右する重要なポイントです。
![]() (劣化したコンクリート除去) |
![]() (劣化したコンクリート除去) |
![]() (プライマー塗布) |
![]() (プライマー塗布) |
モデリング舗装施工 ステンシル目地で滑り止め効果を付加
下地処理後、プライマーを塗布し、ステンシル目地材を敷き込みます。
養生を行い、吹付作業を1回目、2回目と重ね、十分な乾燥時間を確保しました。
乾燥後、目地材を除去し、最後にトップコート塗布して施工完了です。
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![]() (吹付後) |
(吹付後) |
![]() (目地材の除去) |
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施工後 滑り止め効果のある安全な駐車場床へ
モデリング舗装により、
・雨の日でも滑りにくい床
・見た目も一新された駐車場
・既存コンクリートを活かしたリニューアル
を実現しました。
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コンクリート全面打ち替えが難しい場所に最適なリニューアル工法
本来であれば、古いコンクリートをすべて撤去し新設するのが理想ですが、
・騒音
・工期
・使用制限
などの理由で難しいケースが多くあります。
モデリング舗装は、既存コンクリートを再利用するリニューアル工法のため、部分補修や将来的なメンテナンスにも対応可能です。
![]() (施工後) |
(施工後) |
メンテナンスについて 耐用年数を延ばすために
トップコートは紫外線などの影響で徐々に劣化します。
劣化が進む前に、
・悪くなった部分の補修
・トップコートの再塗布
を行うことで、美観と耐久性を長く保つことができます。
日常のお手入れは、ホームセンターで購入できる高圧洗浄機による水洗いがおすすめです。













(吹付後)
(目地材の除去)
(After)
(施工後)