造形モルタルで住宅の塀を擬岩・岩壁に|外構の施工事例と施工方法
一般住宅の外構・塀まわりに造形モルタルを施工し、本物の岩を積み上げたような擬岩(ぎがん)の壁をつくりました。
造形モルタルは、モルタルを塗って平らに仕上げる一般的な左官仕上げとは異なり、職人がモルタルを塗付け、削ったり彫ったりしながら形をつくり、最後にエージング塗装で着色して仕上げる工法です。
岩・自然石・石積み・レンガ・木など、さまざまな質感を表現できます。
今回の住宅では、既存の塀まわりに下地処理を行ったうえで造形モルタルを塗付け、大きな自然石を一つひとつ積み上げたような立体的な岩壁に仕上げました。
造形モルタル施工前|住宅の塀・外構をリフォーム
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施工前の状態です。
今回の現場にはブロック部分とアルミ部分があり、そのまま造形モルタルを塗り付けることはできません。
造形モルタルは完成後の見た目が行きがちですが、長く使用するためには仕上げ前の下地づくりが非常に重要です。
既存下地の材質や状態を確認し、それぞれに適した方法で下地処理を行います。
ラス金網・メッシュ・サンドモルタルで下地処理
![]() (下地処理後) |
![]() (下地処理後) |
ブロックやアルミ部分にラス金網を張り込み、メッシュやサンドモルタルを使用して、造形モルタルを施工するためのしっかりとした下地をつくります。
下地処理を適切に行うことは、造形モルタルの接着性を高めるとともに、施工後のひび割れや剥離などのリスクを抑えるためにも重要です。
既存のブロック塀、コンクリート壁、その他の下地など、施工する場所によって下地処理の方法は変わります。
造形モルタルとは?
造形モルタルとは、専用のモルタルを壁などに塗り付け、硬化するまでの間に職人が削ったり、彫刻したりしながら形をつくる工法です。
造形した後に複数の色を使ってエージング塗装を行うことで、
・擬岩、岩肌
・自然石、石積み
・擬石
・レンガ
・擬木、古木
・枕木
・洞窟のような岩壁
・アンティーク調の壁
など、さまざまなデザインを表現できます。
既製品の石やレンガを貼り付ける工法とは違い、現場で職人が一つひとつ形をつくるため、施工する場所の大きさや形状に合わせたオーダーメイドのデザインが可能です。
擬岩とは?造形モルタルで本物の岩のような壁をつくる
「擬岩」とは、天然の岩そのものではなく、モルタルなどを使って本物の岩の形や質感を再現したものです。
造形モルタルによる擬岩では、単に岩の模様を表面につけるだけではありません。
モルタルそのものに厚みや凹凸をつけ、岩の大きさ、割れ方、角、くぼみ、重なり、陰影まで考えながら立体的につくっていきます。
そのため、平面的な石調塗装とは異なる、奥行きのある岩壁を取り入れることで、一般的なブロック塀とは大きく違った外観に仕上げることができます。
造形モルタルを住宅の塀・外構に使うメリット
1.本物の岩のような立体感を表現できる
造形モルタルは、表面に岩の模様を描くだけの仕上げではありません。
モルタルを塗り重ね、削りながら立体的に形をつくるため、岩の割れ目や凹凸、石を積み上げたような奥行きを表現できます。
2.同じものがないオリジナルの塀をつくれる
造形モルタルは形にはめた製品を並べる工法ではなく、職人が現場で一つひとつ形をつくります。
そのため、
「大きな岩を積み上げたようにしたい」
「古い石積みのような外構にしたい」
「テーマパークのような雰囲気にしたい」
など、建物や庭のイメージに合わせたデザインをつくることができます。
3.塀だけでなく門柱・庭・玄関まわりにも施工できる
造形モルタルは住宅の塀だけでなく、さまざまな場所に利用できます。
門柱、門袖、玄関まわり、ガーデンウォール、花壇、外壁、中庭など、外構全体のアクセントとして取り入れることができます。
4.岩以外のデザインも組み合わせられる
造形モルタルで表現できるのは岩だけではありません。
擬岩と石積み、レンガ、擬木などを組み合わせることで、住宅全体のイメージに合わせた外構デザインをつくることも可能です。
造形モルタルで擬岩をつくる施工工程
ここからは、今回施工した住宅の塀を例に、造形モルタルで擬岩をつくる工程をご紹介します。
①既存下地の確認・下地処理
まず既存のブロックや壁などの状態を確認します。
造形モルタルを安定して施工できるよう、必要に応じてラス金網、メッシュ、サンドモルタルなどを使用して下地をつくります。
②造形用モルタルを塗り付ける
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下地を十分に乾燥させた後、造形用モルタルを塗付けていきます。
この段階から、完成する岩の大きさや位置、全体のバランスを考えながら材料を塗り重ねます。
自然界にある岩は、一つとして同じ形ではありません。
そのため、すべて同じ大きさ・同じ形にするのではなく、大小の岩を組み合わせながら自然なバランスをつくります。
③モルタルを削って岩の形をつくる
モルタルが削り落とせる程度まで硬化したところで、本格的な造形作業に入ります。
岩の輪郭を削り出し、角や割れ目、くぼみなどを一つずつつくっていきます。
削りすぎ部分には再びモルタルを塗り足します。
塗る→削る→確認する→塗り足す→再び削る
この作業を何度も繰り返しながら、本物の岩に近い形へ仕上げていきます。
造形モルタル施工の中でも、職人の技術と感覚が仕上がりを大きく左右する工程です。
④岩の凹凸・割れ目まで細かく造形
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岩の基本的な形が完成しました。
この段階ではまだモルタルそのものの色ですが、岩の大小や凹凸、石と石の境界などが立体的に表現されています。
造形モルタルは、決められた製品を取り付ける工法ではありません。
現場の形状を見ながら職人が一つひとつつくるため、壁の幅や高さに合わせて岩の大きさや配置を変えることができます。
⑤エージング塗装で本物の岩に近づける
岩の造形が完成し、十分に乾燥させて後に着色作業に入ります。
自然の岩は一色ではありません。
岩の表面をよく見ると、濃い部分、薄い部分、影になっている部分など、さまざまな色が複雑に重なっています。
そこで一色で塗りつぶすのではなく、何色もの色を重ねながらエージング塗装を行います。
岩の出っぱった部分とくぼんだ部分で色の濃淡を変え、割れ目や目地に陰影をつけることで、立体感をさらに強調します。
⑥保護材を塗布して擬岩の完成
![]() (施工後) |
![]() (施工後) |
数日間にわたってエージング作業を行い、最後に保護材を塗布して完成です。
施工前の塀から大きく印象が変わり、自然の岩を積み上げてつくったような立体的な擬岩壁に仕上がりました。
モルタルの塗り付けから岩の造形、着色まで、現場で一つひとつ手作業でし上げています。
住宅の外構で造形モルタルを施工できる場所
造形モルタルは、住宅のさまざまな場所で活用できます。
塀・ブロック塀
一般的なブロック塀を、石積み、岩肌、レンガなどのデザインに仕上げることができます。
門柱・門袖
住宅の第一印象を決める門まわりにい造形モルタルを取り入れ、建物と外構に一体感を持たせることも可能です。
庭・ガーデンウォール
植栽と擬岩、石積みを組み合わせることで、自然な雰囲気の庭づくりにも利用できます。
店舗・商業施設
住宅だけでなく、店舗の入口、外壁、内装、ディスプレイ、フォトスポットなど、印象に残る空間づくりにも利用できます。
造形モルタルの注意点
造形モルタルは自由度の高い工法ですが、どのような壁にもそのまま施工できるわけではありません。
特に重要なのが既存下地の状態です。
下地の強度やひび割れ、浮き、劣化などがある場合、その状態に応じた補修や下地処理が必要になります。
また、造形モルタルは職人が一つひとつ手作業で仕上げるため、一般的な塗装や既製品を取り付ける工事と比較すると手間がかかります。
その一方で、既製品では表現しにくい形や質感をつくることができるのが大きな特徴です。
造形モルタル・擬岩についてよくある質問
Q.既存のブロック塀にも造形モルタルは施工できますか?
既存下地の状態によります。
ブロックの強度やひび割れ、浮きなどを確認し、必要な下地処理を行ったうえで施工できる場合があります。
まずは現在の塀や壁のお写真をお送り下さい。
Q.本物の岩を使用しているのですか?
今回の施工は本物の岩を積んだものではありません。
造形用モルタルを塗付け、職人が削ったり塗り足したりしながら岩をつくり、エージング塗装によって自然な岩の色合いを表現しています。
Q.造形モルタルで岩以外もつくれますか?
可能です。
擬岩のほか、自然石、石積み、レンガ、擬木、古木、枕木、岩肌など、さまざまなデザインを表現できます。
Q.住宅以外にも施工できますか?
住宅だけでなく、店舗、マンション、商業施設などにも対応可能です。
外壁、内壁、エントランス、ディスプレイなど、ご希望のデザインや施工場所に応じてご提案します。
Q.希望する岩のデザインをつくってもらえますか?
施工場所や下地条件によりますが、ご希望のイメージに合わせてデザインすることが可能です。
「このような岩壁にしたい」という参考写真などがございましたら、現場写真と一緒のお送りいただくと具体的なご提案がしやすくなります。
造形モルタル・擬岩で住宅の塀や外構をオリジナルデザインに
塗り壁創造館では、長年培ってきた技術を活かし、住宅や店舗などの造形モルタル・擬岩・擬石・石積み・擬木・レンガ造形を施工しています。
造形モルタルの魅力は、既製品にはないデザインを現場で一つひとつつくれることです。
・住宅の塀を本物の岩を積み上げたようにしたい。
・ブロック塀を石積み風に変えたい。
・門まわりにインパクトのある擬岩をつくりたい。
・庭に自然な岩肌を取り入れたい。
・店舗をテーマ性のある空間にしたい。
このようなご要望にも対応します。
造形モルタルは現場の状態によって施工方法が異なりますので、現在の塀・壁・外構のお写真と、ご希望のデザインが分かる写真やイメージをお送りください。
施工方法やデザインをご提案いたします。
造形モルタル・擬岩・擬石・岩壁・石積みなどの施工について、お気軽にお問い合せください。







