タイル貼りの階段を滑り止めスロープへ造り替え/集合住宅の安全性を向上させるリフォーム
今回は、滑りやすいタイル貼りの階段を撤去し、滑り止め効果の高いコンクリートスロープへ造り替える工事をご紹介します。
集合住宅での施工のため、入居者様の通行を妨げない工程管理と、冬期でも早期解放できる材料の選定が大きなポイントとなりました。
工事前の状態:劣化したタイルとモルタル下地
施工前の階段は古いタイプのタイル仕上げで、
・雨天時に滑りやすい
・タイルの傷み、欠け
・下地モルタルの劣化
といった問題があり、安全性に課題がありました。
![]() 施工前 |
既存タイル、モルタルの撤去
まずはタイルと劣化したモルタルをすべて撤去します。
老巧化が進んでいたため比較的スムーズに撤去作業が進みました。
![]() タイル、モルタルの撤去 |
![]() 撤去後 |
砕石敷き直し、コンクリートスロープを新設
撤去後は下地を整地し、砕石を敷き直してコンクリートを打設。
今回の現場は集合住宅のため、
・通行できるスペースを確保しながら施工
・冬季でも早期に硬化する速乾性を採用
といった点に注意しながら作業を進めました。
![]() コンクリート打設 |
![]() コンクリート打設 |
下地処理~吹付による滑り止め仕上げ
コンクリート乾燥後、以下の工程で滑り止め仕上げを行います。
1.速乾性の下地処理材で表面調整
2.プライマー塗布
3.目地材敷き込み
4.吹付工法で滑り止め塗装
5.乾燥後、2回目の吹付
6.トップコート塗布で保護
吹付工法は、作業の丁寧さが仕上がりに直結します。
ムラなく美しく仕上げるため、迅速かつ手際の良い作業が求められます。
![]() 吹付後 |
![]() 目地材撤去後 |
施工後:滑り止め効果の高いスロープへ生まれ変わり
施工完了後は、タイルの階段から
安全性の高い滑り止めスロープへと大きく改善されました。
高齢者の方やキャリー使用時の負担軽減にもつながります。
同時に、もう一か所の階段も同様の工程で施工し、建物の安全性と使いやすさが全体的に向上しました。
![]() 施工後 |
![]() 施工後 |
![]() 施工前 |
![]() 施工後 |
![]() 施工前 |
![]() 下地処理後 |
![]() プライマー塗布後 |
![]() 吹付後 |
![]() 目地材撤去後 |
![]() 完了 |
まとめ/階段のスロープ化は安全性向上に最適
古いタイル階段は滑りやすく事故のリスクが高まります。
今回のように
・タイル撤去
・コンクリートスロープ新設
・滑り止め吹付仕上げ
を行うことで、見た目だけでなく安全性、耐久性、利便性のすべてが大きく改善されます。
「集合住宅での滑り止め工事」「階段からスロープへの造り替え」といったご相談もお気軽にどうぞ。
![]() 施工前 |
![]() 施工後 |

















