木との相性抜群の天然外壁 高千穂シラス「そとん壁」かき落とし仕上げ施工

今回は一般住宅の外壁に、天然素材のシラスを原料とした塗り壁材高千穂シラス「そとん壁」を施工しました。

そとん壁は、自然素材ならではの質感と耐久性を兼ね備えた外壁材で、特に木の外観との相性が抜群の塗り壁です。

完成後は見えなくなりますが、外壁の品質や耐久性を大きく左右するのが下地処理の工程です。
どれほど優れた材料を使用しても、下地処理が不十分であれば、ひび割れや剥離などの不具合が発生する原因になります。

今回は、そとん壁施工の重要な下地処理から仕上げまでの工程をご紹介します。

そとん壁施工工程① 透湿防水シート貼り

そとん壁の施工
(透湿防水シート貼り)
そとん壁施工
(透湿防水シート貼り)

まず最初に、木下地の上に透湿防水シートを貼ります。

透湿防水シートは
・外部からの水の侵入を防ぐ
・内部の湿気を外へ逃がす
・結露を防止する
という役割があります。

モルタル下地には、高い透湿性と防水性を兼ね備えたシートを使用します。
また、モルタルに含まれるセメントはアルカリ性のため、耐アルカリ性能のあるシートを使用することが重要です。

そとん壁施工工程② 波板ラス張り

そとん壁施工
(波板ラス)
 

続いて、波板ラスを張り込みます。
波板ラスは表面が波状になっているのが特徴で、このリブ(波板)が
モルタルの塗り厚を確保
・塗り厚を均一にする
・ひび割れを抑制する
といった重要な役割を果たします。

このラスがあることで、モルタルがしっかりと食い込み、耐久性の高い下地になります。

そとん壁施工工程③ 下塗りモルタル

そとん壁施工
(下塗り)
 

波板ラスの上に下塗り材を塗り付けます。

波板ラスにしっかり絡むように、金鏝で圧をかけながら塗り込みます
表面だけを軽く塗るのではなく、空洞ができないようにしっかり押さえながら施工します。

この作業が下地の強度を大きく左右します。

そとん壁施工工程④ 耐アルカリネット伏せ込み

そとん壁施工
(ネット貼り)
そとん壁施工
(ネット伏せ込み)

下塗り材が乾く前に、耐アルカリネットを伏せ込みます。
このネットはモルタルの乾燥収縮によるクラック(ひび割れ)を抑制する役割があります。

今回の施工では、
・波板ラス
・耐アルカリネット
という二重の補強構造により、ひび割れの発生を抑える下地をつくっています。

そとん壁施工工程⑤ 下地乾燥

そとん壁施工
(刷毛引き)
そとん壁施工
(下地乾燥)

下塗り後は、仕上げ材の接着を良くするために刷毛引きを行います。
その後、十分な乾燥期間を設けて養生します。
しっかり乾燥した下地は非常に硬くなり、この時点でひび割れが出ることもありますが、今回の施工ではクラックの発生はありませんでした
これは、下地を丁寧につくった効果です。

そとん壁施工工程6 仕上げ塗り

そとん壁施工
(仕上げ塗り)
そとん壁施工
(仕上げ塗り)

最後に、そとん壁の仕上げ材を塗付けます。
塗り厚にムラが出ないように、金鏝で均一に塗り広げていきます。
この後、材料が適度に乾燥するタイミングを見て仕上げ作業に入ります。
夏は乾燥が早く、冬は遅くなるため、職人の経験が重要になる工程です。

そとん壁施工工程⑦ かき落とし仕上げ

そとん壁施工
(かき落とし)
そとん壁施工
(かき落とし)

材料が適度に乾いたタイミングで、かき落とし仕上げを行います。
専用の道具(剣山のような道具)を使い、表面を削り落として独特の質感を出します。
乾燥具合によって力加減を調整しながら作業をするため、職人の技術が仕上がりを左右する工程です。

天然素材の高級外壁 そとん壁の特徴

そとん壁施工
(施工後)
そとん壁施工
(施工後)

高千穂シラスのそとん壁は
・天然素材の塗り壁
・耐水性、対候性に優れる
・色あせしにくい
・モルタルのひび割れが発生しにくい
という特徴があります。

昔ながらのかき落とし仕上げの技術と、現代の優れた素材を組み合わせた外壁材です。

天然シラスならではの、温かみのある美しい外観に仕上がりました。

そとん壁施工 完成

そとん壁施工
(完成)
 

天然素材の外壁は、時間とともに味わいが増していきます。
木の外観とも相性がよく、落ち着いた高級感のある住宅になります。

そとん壁は、耐久性と自然素材のある魅力を兼ね備えた外壁仕上げです。