人造研ぎ出し仕上げのベンチ施工 (ホワイトセメント+寒水石)
今回は、公園に設置するベンチを人造研ぎ出し仕上げ(人研ぎ仕上げ)で施工しました。
ホワイトセメントと寒水石(2分)を使用し、上品で高級感のある仕上がりになっています。
施工のながれ
![]() (施工前) |
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まず、コンクリート躯体の上にプライマーを塗布し、下塗りを行います。
この工程は、後々の剥離防止のために非常に重要です。
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(下塗り作業中) |
次に中塗り作業を行い、ベンチの形状や高さ・寸法を調整していきます。
近年はデザイン性の高い形状のベンチも増えており、この段階でしっかりと形を整えておくことで、後の仕上げ作業がスムーズになります。
![]() (中塗り作業中) |
![]() (中塗り作業中) |
中塗り乾燥後、仕上げ塗りを行います。
炎天下など気温の高い時期は、材料の乾燥が早くひび割れや割れの原因になるため、しっかりとした養生や乾燥対策が必要です。
![]() (仕上げ塗り作業中) |
![]() (仕上げ塗り作業中) |
炎天下の暑い時期の作業は注意が必要です。
材料も急速に乾きはじめ、直射日光を浴びると割れも発生することもあり、養生や前もって対策を講じる必要があります。
![]() (施工後) |
![]() (施工後) |
最後に研磨作業を行い、表面を美しく磨き上げて完成です。
今回は2分サイズ(6㎜)の寒水石を使用しているため、粒が大きく施工時にやや塗りにくい部分もありますが、研磨後には大きめの石粒が浮き出た立体的な質感が楽しめます。
塗付け時に石を伏せ込むように配置することで、自然な模様と深みのある仕上がりになります。
![]() (施工後) |
![]() (施工後) |
![]() (施工後) |
![]() (施工後) |
ホワイトセメントと寒水石による明るく清潔感のあるベンチに仕上がりました。
公園や施設、商業スペースなど、景観デザインの一部として美しく映える仕上げです。
人造研ぎ出し仕上げとは
人造研ぎ出し(人研ぎ)は、セメントや顔料に天然石を混ぜ合わせ、塗付け・硬化後に表面を研磨することで、天然石の高級感ある模様を表現できる工法です。
耐久性・意匠性に優れ、ベンチやモニュメント、外構、壁など幅広い用途で使用されています。













