木製カウンターへのモールテックス施工/下地処理から仕上げまで
今回は、木製カウンター(天板)にモールテックス仕上げを行った施工事例をご紹介します。
モールテックスは薄塗りで高い耐久性を持ち、デザイン性にも優れた左官仕上げ材として人気が高まっています。
・施工前の状態
木製下地のカウンターに、モールテックス仕上げを施していきます。
![]() (施工前) |
![]() (施工前) |
下地処理 (アク止め・メッシュ敷き込み)
モールテックスを木材に施工する場合、アク止め処理が必須です。
木材特有のアクが引き上がると、仕上がり表面にシミが発生してしまいます。
そのため、専用のアク止め材を塗布し、確実にブロックします。
また、ベニヤの継ぎ目部分にはひび割れ防止としてメッシュを敷き込み、パテ処理を行います。
この工程により、仕上がりの耐久性が向上します。
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![]() (メッシュ敷き込み、パテ処理) |
プライマー塗布
続いて、専用の高性能プライマーを塗布します。
密着性を高める重要な工程で、私はモールテックス以外の工事でも多用しているほど信頼性の高い材料です。
![]() (プライマー塗布) |
モールテックス塗り施工
下地が整ったら、モールテックス材料を数回に分けて塗り重ねていきます。
厚みや塗り回数は使用用途に応じて調整します。
薄塗りながら強度が高いため、カウンターなどの高耐久・高デザイン性仕上げに最適です。
![]() (トップコート塗布) |
![]() (トップコート塗布) |
研磨・トップコート仕上げ
塗付け後、適切に乾燥させて研磨し、仕上げにトップコートを塗布します。
トップコートは複数種類があり、用途に選択可能です。
![]() (施工後) |
![]() (施工後) |
施工後
モールテックスを施工したカウンターは
・無機質でスタイリッシュ
・高耐久
・モルタル家具
といった特徴を持ち、モダンな雰囲気に仕上がります。
モールテックスは木材以外にも、金属・タイル・コンクリートなど多種素材に高い接着性を発揮する革新的な仕上げ材です。
今回使用したのは、世界的にも評価されるベルギー製のモールテックス。
国産品に比べ、ヨーロッパ特有の顔料の美しさやカラーバリエーションが豊富で、幅広いデザイン提案が可能です。
色鮮やかなカラーが豊富で、ほかの工事でも私は多用しています。








